包茎って?包茎は男子の悩みとしては深刻に考えられている方も多いコンプレックスです

包茎って恥ずかしい?包茎だと病気なのでしょうか。

包茎とはどういった経緯でなるのでしょうか?

生まれたばかりの赤ん坊では誰もが包茎です。
しかし、幼児から少年期に移るにしたがって包皮と亀頭の癒者が取れ、勃起をくり返すうちに包皮の先端が伸びて大きくなり、青年期には亀頭が露出してきます。
そして、勃起していない〝いつもの状態〟でも、皮がむけたままになります。
これが成人男性の正常なペニスの姿です。
ところが、残念ですが大人になっても皮をかぶったままの人がいます。
これが「包茎」と呼ばれる状態です。

包皮が剥けてくるのはいつ頃ですか?という質問もある位、包茎の意識は人それぞれです。
しかし、本来包皮が剥けてくる時期は身体の成長が著しい中学から高校生くらいと言われております。
この時期を過ぎ皮が被っている状態を包茎といいます。

包茎は決して病気ではありませんが、包茎が原因でかかりやすくなる病気も多く、心身ともに包茎を放置してプラスになることは何もありません。
さらに包皮炎をはじめとする感染症を起している場合は、早急に包茎治療をしないと、あなただけでなく大切なパートナーにも感染する可能性もあります。

包茎には「真性包茎」「仮性包茎」「カントン包茎」の3種類があります。

真性包茎

平常時・勃起時ともに皮を剥くことが全くできない状態を真性包茎といいます。
先の2つの症状よりも重傷といえるでしょう。
この状態をほ放置すると、亀頭の発育の妨げとなることは勿論、包皮が亀頭と癒着を起こしたり、陰茎ガンの要因になることもあります。
何より正常な性行為が出来ない事になります。早急に治療が必要となります。

仮性包茎

平常時、勃起時ともに容易に皮を剥くことができます。
勃起の際に痛みが伴わない状態で亀頭が露出する状態を仮性包茎といいます。
普段は人それぞれで、完全に被ってしまっている状態や、半分くらい被っている状態など様々です。

普段から皮が被っていることから、不衛生になりやすく臭いや汚れが溜まりやすい状態でもありますので治療を考えた方が良いでしょう。
何より普段は皮に覆われているということで包茎である事はたしかなことです。

仮性包茎だから安心という事でもありません。

カントン包茎

包茎について先に2つを紹介しましたが、ここで紹介する嵌頓(カントン)包茎が、最も注意が必要になります。
包皮の先端が狭く、平常時には皮を剥くことが出来ますが、勃起時に皮を剥くことは困難な状態をカントン包茎といいます。
亀頭の付け根陰茎との境”カリ”と言われる部分の太さが皮の内径より大きく勃起出来ないで痛みとなります。
勃起とは陰茎や亀頭に血液が溜まり大きさや堅さを維持する状態ですのでその一部分だけが狭くなっていることは大変危険です。

前述の通り、この状態は特に勃起時に注意が必要です。皮が剥けてしまうと亀頭のカリ部に強い締付けが生じ、うっ血してしまう恐れがあります。
この状態での性行為は危険ですので、早期の治療が必要となります。

包茎治療の術式

大きく分けて切る方法(手術での治療)と切らない方法があります。
誰しも切る事を必要としませんし、出来れば切りたくないと考えるのも十分理解できます。

包茎で悩まれている男性として、実際に治療を受けることに抵抗のある方は多いと思います。
そのためにも多くの知識と問い合わせのなかでご自身に合うクリニックを見つけてください。

切らない治療方法

名称 手術方法 メリット デメリット
陰茎根部固定法 たるんだ余分な皮を、陰茎の根もとに寄せつけて被った状態に戻らないように固定させる方法です。
この方法は、皮膚状態や被るクセなどに応じて特殊な医療糸などを使用するのが一般的です。
  • 余分な皮切らずに直せる
  • 切る手術に比べ費用が安い
  • 痛み・傷跡など体への負担が少ない
  • 真性・仮性包茎では切らない術式では治らない
  • 仮性包茎でも余計な皮が長い場合は切る必要がある
亀頭部増大固定法 亀頭冠にコラーゲンあるいはヒアルロン酸などを注入し、余った皮が亀頭に被さりにくくする方法です。
注入する薬剤・量は個人差があります。
  • 包茎治療目的と亀頭部を大きくする事ができる事も同時に実現できる。
  • 真性・仮性包茎では切らない術式では治らない
  • 仮性包茎でも余計な皮が長い場合は切る必要がある

手術による治療方法

名称 手術方法 メリット デメリット
亀頭直下埋没法 亀頭直下にある冠状溝付近が縫合面になるように合わせて、余った皮を切除します。
この切る事において緻密な計算をされるところも有ります。
切ったら縫う必要が有りますので、縫い合わせの技術にも様々なこだわりが有ります。
基本的に伸縮(勃起)する事が前提ですのでその技術が投入されています。
しかし、傷は大きい小さいに関わらず残ると考えてください。
  • うらすじを残す方法を組み合わせることにより、より自然な仕上がりになる。
  • 最も多く用いられている術式である。
  • クリニックによって、包皮小帯(うらすじ)を切断してしまう場合がある。
環状切開術 環状切開術は、包茎手術の中でも、一般的に行われている方法です。
環状切開術は、陰茎を最大限に伸ばし、余分な皮を環状に切除します。
この手術では、包皮小帯(裏スジ)は切除しないのが一般的ですが、早漏防止で切除する場合もあるそうです。
  • 手術時間が20分程度で短時間で終わる
  • 勃起時の陰茎の長さを測って行うので、手術後包皮の突っ張り感がない
  • 手術の後の痛みがあまりないなどあります。
  • 縫合部位が比較的目立つ場合がある
  • 入院が必要な場合がある。
性感温存法 性感が敏感なうらすじ側の皮膚を残す方法。これに亀頭直下法を組み合わせるのが理想的。研修医では絶対に無理で、経験に頼るところが多い。
自然な仕上がりにするには、うらすじを立体的に残すことが必要で、その部分のデザインはもとより、皮の切り取る量、深さ、根元側のデザインが重要になる。
また縫い合わせの頻度を他の部分と区別することも必要。
  • うらすじの皮膚を残すので、性感が損なわれない。
  • 相当な技術が必要である。
根元切開法 余った皮を陰茎の付け根の部分(根元)で切り取る方法。
カントン包茎、真性包茎、そして皮の余りが多い仮性包茎(勃起しても亀頭に皮が被る)の場合はこの手術は出来ない。
陰毛が濃く、将来も薄くなりそうもなく、皮の余りが少ない人にお勧め。
  • 縫合部位(縫い合わせる部分)が根元になるため目立たないとされる。
  • 陰毛の状態によっては、体幹と陰茎との皮膚の質感の違いから境目が目立つ場合がある。
泌尿器科法(ツートンカラー法) 一般病院および個人医院の泌尿器科で行われている方法。
料金は仮性包茎の場合、多くは10万円前後とやや安い。
 

  • 研修医でも容易にできるほど簡単な術式であるので、安心して受けられる。
  • 仕上がりがツートンカラーになってしまう。

包茎を治療する前に