早漏って？

早漏って？

早漏とは、どういった定義か明確な答えは有りません。
セックスの際に、膣内挿入から射精までの時間を判断基準にする場合、３分以内であったり、膣内で男性の運動回数を基準に10回以内の場合に早漏と定義する事も可能ではありますが、あくまでも想定の範囲です。
人のセックス（性行為）は他の動物とは違う意味合いが有るのである程度の時間的な持続をもってお互いに満足のいくセックスが出来ると考えた場合、女性のオーガズムの前に男性が先に射精する事によって女性が満足できない状況を“早漏“と考えるべきでしょうか。
個人によって、早漏と判断する基準も違いますので、まずは早漏の原因から説明していきます。

早漏の原因

早漏には、大きく分けて２つの原因となるものがあります。
心理面、機能面となりますが、殆どは心理的な作用によって早漏となってします。
心理面とは実際にセックス以外の心理状態も作用します。セックスに対する心理状態のマイナス要因として、セックスに対しての劣等感、セックスへの不安、緊張、人間関係のトラブル、職場・仕事のストレスなどです。
それらが原因で「早く射精してしまった経験」が頭の中に存在し、再び性交する際に甦り「今日もまた早い」になることが多くあります。
一番問題なのは、パートナーに“早い”などと言われた場合に追い込まれてしまうことが心理的に大きなマイナスになります。

機能面では、勃起力の低下で早漏になるケースや過度に敏感な状態で早漏になることがあります。
勃起力の低下となると強い勃起状態よりも柔らかい状態の方が敏感に感じると言えます。高い緊張（勃起）状態では鈍いということから比較的に勃起力が低いと早漏になりやすいということです。ということから中高年（３０代後半）からの早漏も多いというのが機能面から来る早漏です。
過度に敏感な男性器ということはそれだけで早漏の原因と考えられますが、逆にその過敏な状態を緩和する事で早漏は防止できるということになります。

どの状況においても、心理面と機能面の両方から多角的に早漏をとらえて治療していく必要が有ると言えます。

早漏の治療

早漏の治療は、機能面・心理面が原因であるかを確認しなければ正しい治療ができません。
治療方法の中には、科学的な立証がされていない治療方法もありますので、個人で判断して治療ができるものではありません。

まずは、専門クリニックでの相談・診療をすることが大切です。
症状ににきちんとあった治療を行うことが、早漏治療の第一歩です。
その上での早漏治療の方法をいくつかご紹介します。

カウンセリング

早漏の多く場合、自身が早漏ではないかという不安から来ているケースです。
まずは自分自身に自信を持つことからはじめましょう。日本人の平均膣内射精潜時間（セックスの際に挿入してから射精するまでの時間）は約５～６分程度といわれています。
但し、あくまで統計の数値であって、この数値以下だからといって「あなたは早漏です」ということはないのです。
パートナーとの相性にもよりますし、早漏は定義できるものではないのです。
もし、なにかトラウマやコンプレックスから来る早漏の原因に心当たりがあるならば、カウンセリングなどでその不安要素を取り除くのが一番です。
心理的不安を取り除けば、後は性経験を積み重ねるうちに少しづつ改善されていくことでしょう。
まずは、専門のクリニックに相談することをおススメします。

亀頭増大術

亀頭のまわり（カリの部分）に、コラーゲン等を薄く膜のように注入します。
この方法は、亀頭を大きくするためだけのものではなく、コラーゲンなどの素材を注入することで、感覚の過敏性を改善する目的がありますので機能面での早漏防止になります。
同時に、亀頭増大の効果も有ることでメリットが大きいです。
コラーゲンのほかに、自家脂肪を注入する方法があります。
※詳しくは、「亀頭増大・陰茎増大」を参照。

包茎手術

包茎の状態であれば通常時には､常に亀頭部を包皮によって保護されており､いざ勃起状態になったとしても亀頭部の皮膚は敏感な弱い状態ですので、包茎治療を行なうことによって早漏を治療することもできます。
包茎の方で重度の早漏の方は､亀頭強化術と包茎治療を一緒に受けられる事をお勧め致します。
※詳しくは「包茎治療」を参照。

治療薬・サプリメント

人間には、交感神経と副交感神経の２種類の神経があります。
交感神経は、一言で言うなら、「活動の神経」。敵やピンチに出会ったときに発動する。意識は張り巡らされ、消化の活動は抑えられます。セックスの時は交感神経の働きが強くなることで、射精が起こります。
副交感神経は、「リラックスの神経」。心は落ち着き、消化活動は活発になり、睡眠に入りやすくなります。 セックスの時は副交感神経の働きが強くなることで、勃起が起こります。
平静時には、交感神経系のシグナルと副交感神経系のシグナルの両方が互いに作用し、ペニスは萎縮と勃起の中間の状態にあります。
このバランスが崩れ、「勃起不全」や「早漏」を引き起こしていると考えられています。
これらの神経を正常な状態に近づける治療として、治療薬・サプリメントを服用する治療法があります。

SSRI（高欝剤）

元々は、うつ病、パニック障害の治療薬の成分として脳での射精抑制効果があることがわかり、早漏に有効な薬剤として臨床的に用いられるようになりました。
服用して効果がでるまで５時間かかるので行為の５時間以上前に服用してください。性交前には勃起の持続力と再勃起力を高めるためにバイアグラやレビトラなどED治療薬との併用をお勧めします。SSRI とED治療薬との併用はまったく問題ありません。

但し、SSRIの使用は脳内神経等にも作用する薬品であるため心身に強い影響がありますので、毎日長期間にわたって飲み続けなければ、射精障害にはなりませんが使用にあたっては、必ず専門医と十分に相談することをおススメします。
またSSRIは、実際に使用した人の9割を超える効果があったとの報告もありますが、あくまで薬品による一時的な作用であって、治療といえるものではありません。

サプリメント

脳内神経伝達物質であるセロトニンには、精神安定や催眠、鎮痛などの作用があり、また、メラトニンは脳の松果体に分泌するホルモンで、眠りに深い関係を持った物質として知られています。覚醒、睡眠、自発運動、摂食、飲水行動、攻撃性、学習記憶能力、性行動、中枢性血圧調整などなど……、実に幅広い機能をコントロールしています。

このセロトニン量の低下が、漠然とした不安感や睡眠障害、神経に障害を及ぼしていると考えられています。
セロトニンの分泌を盛んにし、自律神経のアンバランスを正常にすれば、勃起不全も早漏も治療できると考えられています。
これらをサポートするサプメントが市販されています。

但し、製品によって効果はまちまちですが、成分などによっては国内での販売・譲渡が禁止されているものなども多数流通していますので注意してください。
その場合、個人輸入代理等の仲介業者を利用した際にも不正売買になります。
他にも効果があまり強そうな宣伝文句の商品は効果が強すぎたり（日本人向ではない）、効果がまったくない場合などがあるので注意してください。
これらのサプリメントも、多量に服用すると副作用がありますので、専門医に相談することをおススメします。

スプレー

亀頭部などに噴射、塗布し数十分程度ペニスの感覚を麻痺させることで快感に耐えるというスプレーがあります。
こちらも一時的な解決にしかならないなどあまり効果は得られないかもしれません。
また、性感抑制を行うので性的快感を得られないばかりか、多用しすぎることで勃起不全になってしまう可能性も報告されているようです。
手軽に入手することができますが、あくまで乱用しないことをお勧めします。

早漏治療情報（自宅療法を案内する情報販売）

早漏治療の為の克服プログラムが有料で販売されています。
他の治療法と比べると比較的安価ですし、きちんとした正しい情報を見つけることができれば余計なリスクや副作用に悩むこともなく早漏を改善することができるでしょう。
但し、これらの中には他のものと類似した内容だったり、根も葉もないでっち上げのものも少なくありません。
個人では情報の正確さを掴むことが困難ですし、専門医に相談・治療するこをおススメします。

早漏治療グッズ

これらのグッズは治療結果に個人差等があるため、試してみたけど効果があらわれないという場合も多々あります。
種類や品質も様々な為、自分にあったものを見つけなくてはいけません。